レモンイエローの窓

毎日を楽しく暮らしたい!コロナ禍でノージョブになったITエンジニアが転職先を探しながら、暮らし・家庭菜園(畑とプランター)を中心に多趣味をエンジョイするブログです

着物にまつわる経験

 「えり」の字の話から、着物に関する経験と思うことを。

(「えり」の漢字の違いを知った話はこちら。→つけ襟を編みました - レモンイエローの窓

着物もすてきだなと思うんだけど、着物業界は苦手。

浴衣を買ったら、後日帯までしつこく買わせようとしてきて、挙句土下座しながら「どうしたら買ってくれますか!?」なんて言われたり・・・今思い出してもこの台詞は引く。

連れだって見に行くと、仕切りで隔たれて延々と営業トーク

買わねえって言ってるのに。

あのときあれを買うために書いた住所なのに、DMがひっきりなしに送られてきたり、電話がかかってきたり。DMに使うなんて記載はなかったはずなんだけどね。個人情報を記入する際に警戒するいい勉強になった。

しつこく、強引、あとよく分からない特権意識。そういう業界で、そういう商売方式で成り立っている以上、文句を言っても仕方ない・・・だから私は行かない、買わない。

着物警察もいる。

綿やポリなどの着物は気軽でいいし、家で洗えるからいいじゃない?そもそもはみんな日常的に着物着てたわけで。

どんどん着崩れていったり、はしたないのはどうかと思うし、お祭りで着慣れていない人をさっと直してあげるのはまさに救世主。

でも、場をわきまえずTPOを無視した、なんてことはしていないのに、日常の着こなしや合わせ方にまで批判ばかりの人たちがいる。重箱の隅をつつくような、極端で批判ありきの人たち。

あくまで日常の、普段着。ちょっと遊びに行くくらいの、日常。気が向いたときに袖を通す、ファッションの一部。お稽古とか発表会とかそういうのない。

よさこいがあるのかと思った、という痛烈な嫌味を言われて、強気モードがチキンハートに・・・そんなに派手だったかなwよさこいっぽさはみじんもないのにww

かつて愛していた独特なファッションも、通りすがりの車から罵声を浴びせられたこともある。車の中からとはずるい奴らめ。目の前に来て言ってみろ。

地方の残念なところでもある。

あ、でも。

高校生のころクラスメイトと初詣に行ったときに、通りすがりの女性に着ていった着物を言い当てられたときは、「はえ~あのお姉さんすげー」と思った。(たまたまあった、ばーさまの数少ない着物ね。)

祖父母の年齢を考えれば、あの世代は割と、数枚は着物を持っていたのではないか。授業参観に行くだとか、喪服だとか。

着物に多少のなじみがあるからか?ハンガーのことを「えもんかけ」と言って育った。服をかけるって意味では同じ用途。洋服か和服かの違い・・・でもそこがでかいのか。形も違うし。ハンガーを指したいとき、まずくちびるの形が「え」になるのはもはや仕様かもしれない。残念ながら、中高生くらいのときに笑われた。

しょうがないじゃん、うちじゃああれは「えもんかけ」だったんだもの。

マフラーを「えりまき」とかね・・・ハイネックを「とっくり」だったりね・・・

 

着物に限らず独特なファッションの界隈って荒れやすいのは事実かも。

一度世に出たら、それがどうなるか、までコントロールできない。

その服の歴史や価値観を守ろうとする故なのかな。でも、ファッション誌の着こなしのネットニュースのコメント欄でも、建設的な意見よりも批判ありきになっているのが残念。

価格も高いからだろうか?着物は特に。金額的にも、庶民がポンポン買うようなものではないのに、ローン組んでまで買ってる人を知っている。作家さんのデザイン、とか、正絹で価格が上がるとか、それはそれで構わないのだけど。

 ハレの日と、日常は別。一張羅と普段着も、別。TPOさえわきまえていれば、伝統も価値観も著しく傷つけられることはないんじゃないか。むしろ、それらを守っていくためのTPOでもあるのかもしれない。

 

ガチ勢とエンジョイ勢で住み分けをさせてほしい、と切に思う。

 

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