レモンイエローの窓

毎日を楽しく暮らしたい!コロナ禍でノージョブになったITエンジニアが転職先を探しながら、暮らし・家庭菜園(畑とプランター)を中心に多趣味をエンジョイするブログです

【気になる食べ物】未知の味ヤマモモ

本に出てくる食べ物というのは、どうしてこんなにも魅力的なんだろう?

「野ウサギのラララ」という本がある。小学生のころに出会った児童文学。いくつかの、物語への没頭の妨げになりかねない点をツッコミたくなることを除けば、お話自体も去ることながら表紙のデザインも相まってお気に入りの本だった。

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物語のかなりはじめの方、クッキーのかけらのような小さな島に漂着したウサギがアナグマに助けられ、そこで振る舞われる「ヤマモモのシロップ漬け」がすこぶるおいしそうなのだ。アナグマの焼いたレモンクッキーとともに食べるそれは、悲しいことに味の想像がつかない。ああ、そもそもヤマモモを知らない。

調べてみると、細かいつぶつぶがびっしりとついているような赤い実だった。このあたりでは見たことがない実だった。

ヤマモモには、あの山奥の標高は寒すぎるらしい。

 

私の記憶の中で、いつしかヤマモモはコケモモという音に変わってしまい、なんとも絶妙な勘違いから何度も落胆した。お土産コーナーで見つけて小躍りしたジャムはコケモモ。探し求めていたヤマモモではなかった。しかも原産国アメリカってそれもう地域のおみやげじゃない・・・。コケモモ≒クランベリーというこれまたなんとも微妙な勘違いから、クランベリーシロップを見つけて小躍りしたらビンに貼ってある写真はヤマモモではなかった。

親戚に聞いてみても、「聞いたことはあるけどこの辺りでは見たことがない」。

でかけるたび、道の駅に寄って(ヤマモモ探しに限らないが)めずらしい食べ物をチェックしていたけど、未だ出会えていない。コロナ禍でヤマモモ探しもしにくくなってしまった。ああ、食べてみたい。

何もかもさっぱり忘れてしまった不安の中で、とにかくおなかを満たすべく振舞われたヤマモモのシロップ漬け。おかわりをして、おなかがいっぱいとはどういうことかがわかったウサギ。自分の味覚をもって体験してみたい。どんな味なんだろう?

 

豪雨で、畑の心配をしつつも何もできずステイホーム。夏休み後半は不安を抱きながらも、さながら冬ごもりをしたウサギとネズミのようである。保存食を好きなときに好きなだけ食べ、ハンモックやソファでうたた寝をするここ二日。このネズミのように、収穫した食べ物たちをしこたま保存食にしたい。私の思う理想の暮らしは、根底にこの「野ウサギのラララ」があると思う。残念ながら、今住んでいるこのエリアもどのみち標高が高い。家を建てた暁にはヤマモモの木を・・・とはならないかもしれない。

 

久しぶりに少しページをめくり、「記事を書くのは技術じゃない、伝えたいと思う心だよ」というアナグマの台詞が心に染みた。

 

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